2026年を迎え、介護業界では利用者一人ひとりの生活の質(QOL)を向上させるための取り組みがこれまで以上に重視されています。
特にデイサービスにおいて、午後からのメインイベントとなるレクリエーション(レク)は、単なる時間潰しではありません。
- 心身の機能維持
- 認知症予防
そして利用者様同士のコミュニケーションを促進する極めて重要な役割を担っています。
しかし、現場で働く介護士やレクリエーション担当者の皆様からは、
- 「レクのネタがマンネリ化している」
- 「準備に時間がかかりすぎる」
- 「手先が不自由な方でも楽しめる工作が見つからない」
といった切実な悩みをよく伺います。
手作業を中心としたレクは、指先を細かく動かすことで脳を活性化させ、完成した作品が形に残ることで「自分にもできた」という大きな達成感を得られるのが魅力です。
今回、山口県内で観光土産を販売している地元企業である私たちは、地域の高齢者施設を応援したいという想いから、簡単で、安全で、そして何より「楽しい」手作業レクのアイデアを厳選してまとめました。
また、私たちの独自の商品である、山口の方言がデザインされた「山口弁ボックス」を活用したレクの工夫や、外出が困難な方でも山口の絶景を体験できる動画のバーチャル旅行動画との組み合わせなど、他にはない新しいレクの形もご紹介します。
この記事が、今日から現場ですぐに使えるヒントとなり、皆様のデイサービスが笑顔で溢れる場所になることを願っています。

高齢者レクリエーション簡単に楽しめる工夫
手作業レクを成功させるための基本は、誰でも無理なく参加できる「難易度の調整」です。
指先を動かすメリットと機能維持
高齢になると指先の筋力や感覚が低下します。
- ボタンを留める
- 箸を使う
といった日常生活動作(ADL)に支障が出ることがあります。
手作業レクです。
- ピンセットやハサミを使う。
- 小さなパーツを貼り付けたる。
- 毛糸を巻いたりする。
こうした作業を繰り返すことで、これらの機能を維持・向上させる訓練になります。

失敗しない材料選びのポイント
デイサービスでは、100均や廃材(牛乳パック、ペットボトル、トイレットペーパーの芯など)を活用した工作が人気です。
身近な素材を使う理由は、材料費を抑えるためだけではありません。
見慣れた物が素敵な小物入れや飾りに変わる過程を見ることで、利用者様の創作意欲が高まります。
「これなら家でも作れそう」というポジティブな感情を引き出すことができます。
デイサービスレクアイデア厳選紹介
現場ですぐに取り入れられる、実用的でおしゃれな工作メニューをランキング形式で紹介します。
第1位:牛乳パックで作る小物入れ
牛乳パックは丈夫で加工しやすく、最もおすすめの素材です。
- 牛乳パックを好みの高さ(約10cm)にカットします。
- 周囲にフェルトや色画用紙、和紙をボンドで貼ります。
- リボンやビーズでデコレーションすれば完成。 眼鏡スタンドや薬入れとして実用性が高く、ご家族へのプレゼントにも喜ばれます。
第2位:フェルトのコースター作り
針と糸を使わずに作れるハンドメイドレクとして、男性利用者様にも好評です。
- 厚紙を型紙にして、フェルトを丸く、または四角く2枚切り取ります。
- 2枚の間に両面テープを貼り、しっかり重ね合わせます。
- 表側に切り抜いたお花の形や、スタンプで模様を付ければ完成。 温かみのある手触りが、心のリラックスにつながります。

手作業レクリエーション高齢者の脳トレ
制作の工程に「考える要素」を取り入れることで、認知機能の活性化を狙います。
認知症予防につながる創作アート
単に指示通りに作るだけでなく、色選びや配置を利用者様に委ねることで、脳の判断力を鍛えます。
例えば、貼り絵(ちぎり絵)では、新聞紙やチラシの中から「青い色の部分」を探して切り抜くという作業自体が、高度な視覚認知のトレーニングになります。
音楽やクイズと合わせるアレンジ
作業中に、昔懐かしい歌を流したり、工作のテーマに合わせたクイズ(例:桜のリース作りなら、桜に関する川柳や名所の問題)を出したりすることで、聴覚と記憶力を刺激します。
私たちのバーチャル旅行動画で山口県の錦帯橋や秋芳洞の景色を見ながら、その風景をイメージして絵を描いたり工作をしたりする取り組みも、非常に高い満足度を得られています。

認知症予防レクリエーションのコツ
不安や混乱を招かないよう、職員のサポート体制を整えることが大切です。
工程を細かく分ける手順の説明
一度に全ての作り方を説明すると、混乱を招く可能性があります。
1枚貼る、1箇所切る、といった具合に工程を細分化します。
一つずつ「できた」という確認を積み重ねることが重要です。
見本を大きく見せたり、写真入りの手順書を用意したりする工夫も有効です。
自己肯定感を高める声掛けの技術
「上手ですね」という言葉だけではありません。
- 「この色の組み合わせが素敵ですね」
- 「この部分を丁寧に貼られましたね」
と、具体的な努力やセンスを認める声掛けを意識しましょう。
失敗を恐れず、自由な発想を尊重する雰囲気が、リハビリの効果を最大化させます。

季節のレクリエーション高齢者向けカレンダー
1年を通じて季節感(季節感)を味わえる、月別の制作テーマを提案します。

春と夏の工作:桜と風鈴
- 3月・4月: お花紙で作る「吊るし桜」。ピンク色の紙を丸めて枝に貼るだけで、室内が華やかになります。
- 7月・8月: ペットボトルや紙コップで作る「手作り風鈴」。鈴を糸で吊るし、下に短冊を付けることで、夏の涼を感じられます。

秋と冬の工作:お月見とクリスマス
- 9月・10月: 綿を使った「お月見うさぎ」。紙皿に月を描き、丸めた綿でうさぎを作ります。
- 11月・12月: 松ぼっくりや毛糸の「クリスマスリース」。自然の素材に触れることで、五感が刺激されます。

介護レクリエーション手作り品の魅力
市販のキットにはない、手作りならではの良さを最大限に活かしましょう。
オリジナリティあふれる作品づくり
同じ材料を使っても、貼る位置や色の重ね方次第です。
世界に一つだけのオリジナル作品が完成します。
個性を発揮できる場を提供することは、高齢者の方々の尊厳を守ります。
「自分らしさ」を再確認するきっかけとなります。
地域とのつながりを感じる素材
山口県には、柳井の金魚ちょうちんや、萩焼、大内人形など、素晴らしい伝統工芸品が多数あります。
これらのモチーフをレクに取り入れ、地元の歴史を語り合うことは、郷土愛を深めます。
認知機能を維持する「回想法」としても優れています。
私たちの「山口弁ボックス」に書かれた方言を読み上げ、昔の思い出話をしながら作業を進めるのは、山口県の施設ならではの特別な体験になります。

よくある質問と回答(FAQ)
現場の職員様からよくいただく相談に、専門的な視点でお答えします。
男性利用者様が手作業レクに参加してくれません
男性は「可愛い小物」よりも「実用的で頑丈な物」や「歴史・技術を感じる物」を好む傾向があります。
例えば、竹とんぼやコマなどの昔遊びの道具作り、あるいは「山口県の城郭模型」などのテーマを設定すると、興味を持っていただきやすくなります。
また、私たちのバーチャル旅行動画で歴史的な場所を見せることで、「ここには昔行ったな」という動機付けを行うのも非常に効果的です。
準備時間が足りず、職員の負担が大きいです
ハサミでの切り取りなど、難しい部分だけを職員が事前準備(パーツ化)しておく「キット形式」にすることで、当日の実施時間を短縮できます。
また、利用者様の中に「得意な方」がいらっしゃれば、教える側に回っていただくなど、役割分担をすることで負担軽減と生きがい作りの両立が可能です。
介護現場が実践する手作業レクの応用と地域連携
デイサービスや老人ホームの現場では、介護福祉士や初任者研修修了者などの有資格者が、根拠に基づいたレクリエーションを提供することが求められています。
特に、2025年から2026年にかけての介護報酬改定では、個別機能訓練加算の算定において、日常生活動作(ADL)の維持向上に資する具体的なプログラムの実施と、その記録・評価が厳格化されています。
資格試験の知識を活かすレクの組み立て
介護福祉士国家試験の過去問でも触れられるように、高齢者の心理的特性や身体機能の低下(フレイル、サルコペニア、嚥下障害など)を理解した上でのレク構成が重要です。
例えば、午後の1時間、集中して取り組める手作業として、直径1cm程度のペットボトルキャップやボタン、モールを使った「指先訓練」は、認知機能の低下を防ぐだけではありません。
食事の際の掴み動作や箸使いの練習にもなります。
また、パズルや川柳、クイズを工作に盛り込む「コグニサイズ」的なアプローチは、知的的好奇心を刺激し、自己肯定感を高める結果をもたらします。
制作の際、定規で2cmや5cmといった長さを測る工程を入れるだけでも、空間認識能力の維持に役立ちます。
山口県内のネットワークとデジタル活用の最前線
私たちは、山口県宇部市、下関市、岩国市といった各地域の地域包括支援センターや、居宅介護支援事業所のケアマネジャーの皆様と連携し、在宅生活を支えるためのヒントを発信していこうと考えております。
最新の360度カメラで撮影した山口の風景(12月のクリスマスのライトアップや、1月の初詣風景など)をタブレットやテレビに映し出します。
山口弁ボックスで彩るシニアライフの質
私たちの自慢の商品「山口弁ボックス」は、お土産としてだけでなく、デイケアや通所リハビリテーションの場でも活用されています。
お菓子の包み紙(ペーパー)を丁寧に折って「手まり」や「千代紙細工」を作る。
そこに書かれた山口の方言について語り合う。
この一連の流れは、単なる作業を超えた「心の交流」を生み出します。
不穏な症状やイライラを抱える利用者様も、ピンク色や黄色の明るい素材に触れ、自分のペースでハサミを動かすことで、次第に表情が和らぎ、にっこりとした笑顔を見せてくださいます。
京都や東京といった都市部の先進的な事例も取り入れつつ、山口県ならではの温かみのあるサービスを、これからも全国へ届けてまいります。
本文のまとめ
デイサービスにおける手作業レクリエーションは、高齢者の皆様の「心」と「体」を動かす魔法のような時間です。
- 折り紙
- 牛乳パック工作
- フェルト手芸
など、身近な材料を使って笑顔と達成感を生み出すアイデアは無限にあります。
株式会社楽喜は、お土産の「山口弁ボックス」や「バーチャル旅行動画」を通じて、山口県内の介護現場がより活発で楽しい場所になるようサポートを続けています。
指先を動かし、地元の言葉を使い、美しい景色を思い出す。こうした活動の積み重ねが、利用者様の元気の源となります。
皆様と一緒に、2026年の介護現場を盛り上げていけることを楽しみにしております。



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