- 「この業界、生き残るのが大変だ…」
- 「他施設との差別化を図り、稼働率を上げたい…」
- 「人手不足で、良い人材がなかなか確保できない…」
少子高齢化が進む現代、介護施設の運営には様々な課題が付き物です。
特に、新規入居者や質の高い人材を確保することは、今後の事業継続において不可欠な要素と言えるでしょう。
介護施設のブランディングは、これらの課題を解決するための最も効果的な戦略の一つです。
単に施設の特徴を伝えるだけでは不十分です。
施設の持つ「らしさ」や「想い」を明確にすることで、他社との差別化を図ります。
利用者やその家族、そして働く人々に選んでもらう力が生まれます。
今回の記事では、山口県内の介護施設のレク担当者や広報担当者向けに、介護施設のブランディングを成功させるための具体的なステップを徹底的に解説します。
単なる情報発信に留まりません。
- なぜ今ブランディングが必要なのか
- どうすれば施設独自の価値を確立できるのか
その方法を分かりやすくお伝えしていきます。
介護施設ブランディングの基本
そもそもブランディングとは何でしょうか?
単にロゴやパンフレットを新しくすることだけではありません。
ブランディングとは、施設の理念や価値観、提供するサービスなどを一貫したメッセージとして発信し、ターゲットとなる人々の心に「この施設は良い施設だ」という共通のイメージを作り上げる活動のことです。
介護施設ブランディングの必要性
なぜ今、介護施設にブランディングが重要なのでしょうか。
その理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 市場の競争激化: 高齢者の増加に伴い、特別養護老人ホーム、グループホーム、有料老人ホームなど、さまざまな種類の介護事業所が増加しています。その中で、選ばれる存在となるためには、他社との違いを明確にすることが必要です。
- 人材不足の解消: 介護業界は慢性的な人材不足に悩まされています。ブランディングによって「この施設で働きたい」と思ってもらえるような魅力的なブランドイメージを構築することで、求職者に自社の良さをアピールでき、採用情報の効果を高めることができます。
- 利用者・家族との信頼関係の構築: 施設の想いや提供する価値を伝えることで、利用者やその家族は、その施設を選んだ理由に安心と納得感を持つことができます。これは、長期的な信頼関係につながり、口コミを増やす上でも非常に重要です。
介護施設ブランディングの具体的な手法
ブランディングは、施設の外側と内側の両方からアプローチしていくことが大切です。
外部向けのブランディングを「アウターブランディング」、内部向けのブランディングを「インナーブランディング」と呼びます。
介護施設 集客・マーケティング
アウターブランディングは、外部に向けて施設の魅力を伝える活動です。
主な目的は、集客と認知度向上です。
- 施設パンフレットやWebサイトの統一感
- 施設の想いや理念を反映した統一感のあるデザインにすることで、ブランドイメージが一貫して伝わります。ホームページ制作を依頼する際は、デザインだけでなく、施設の想いを理解してくれる会社を選びましょう。
- 情報発信の強化
- 介護施設の強みや特長を伝えるために、ブログやSNS(Facebook、Instagramなど)を活用しましょう。日々のレクリエーションの様子や、入居者様との心温まるエピソードを伝えることで、施設の雰囲気が伝わり、共感を生みます。
- 地域連携
- 地域のお祭りやイベント企画に積極的に参加したり、地域の医療機関や居宅介護支援事業所と連携したりすることで、地域社会における存在感を高めることができます。地域とのつながりは、信頼を得る上で非常に大切な要素です。


360度動画による新しい広報活動
山口県内の介護施設の広報担当者様向けに、新しい広報ツールを提案します。
当社の360度動画は、パソコンやスマートフォンで自由に視点を変えて見ることができます。
これにより、遠方のご家族や、忙しくて見学に行けないケアマネジャー様にも、施設の隅々までをまるでその場にいるかのように分かりやすく伝えることができます。
360度動画はさまざまなシーンで活用可能。
レクリエーションでは、360度動画で、足踏みなどの運動を取り入れたお散歩動画もご提供しております。
入居希望者へのアピールに繋がります。
これにより、お問い合わせや施設見学の増加が期待できます。

インナーブランディングで組織を強化
インナーブランディングは、職員やスタッフを対象としたブランディングです。
これは、組織の強化と定着率の向上を目的としています。
介護施設 採用・定着率向上
- 理念やビジョンの共有
- すべての職員が施設の理念やビジョンを深く理解し、日々の業務に反映できるよう、定期的な研修やミーティングを実施しましょう。施設の「らしさ」を全員で共有することが、一貫したサービスの提供につながります。
- 働きやすい環境づくり
- 職員の意見をヒアリングし、業務の改善を継続的に行うことは、職員のモチベーションを向上させます。例えば、ICTツールの導入は、業務の効率化を図り、職員の負担を軽減します。
- 表彰制度や社内イベント
- 職員の頑張りを評価し、表彰する制度は、働くことへの意欲を高めます。また、社内イベントを通じて、部署や職種を超えたコミュニケーションを図り、チームワークを強化しましょう。

介護施設ブランディングの成功事例と実践ステップ
ブランディングは一朝一夕で完成するものではありません。
地道な努力と継続的な改善が必要です。
ここでは、具体的な成功事例と実践のステップを紹介します。
介護施設の差別化・独自性
成功している介護事業所は、必ずといっていいほど、独自のブランドを確立しています。
事例1:リハビリ強化型デイサービス リハビリに特化したデイサービスでは、理学療法士や作業療法士が常駐します。
一人ひとりの利用者に合わせた専門的なプログラムを提供しています。
「回復」という目標を明確にすることで、他社との差別化に成功。
近隣の病院やケアマネジャーからの紹介が増えています。
事例2:音楽療法を取り入れた老人ホーム
音楽療法を積極的に取り入れている老人ホームでは、音楽を通じて認知機能の低下を防ぎ、心の安定を図ることをサービスの中心に据えています。
そのコンセプトが共感を呼び、音楽好きの高齢者やそのご家族から選ばれるようになりました。
介護施設のブランディング実践ステップ
ブランディングを始めるための具体的なステップをまとめました。
- 現状分析(SWOT分析など)
- 自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を整理し、現状を正確に把握しましょう。
- ターゲットの明確化
- どのような利用者様、どのような求職者に選んでほしいのか、ターゲットを明確にします。
- ブランドコンセプトの策定
- 「私たちの施設はどんな価値を提供できるのか」「なぜ私たちはこの事業を行っているのか」といった、施設の想いや理念を言語化します。
- ブランドメッセージの統一
- 施設案内やパンフレット、Webサイトなど、すべての媒体で、ブランドコンセプトに沿った一貫したメッセージを発信しましょう。
介護施設ブランディングにおけるよくある質問
Q1:ブランディングは大手企業が行うものなのでは?
A:いいえ、そんなことはありません。
むしろ、小規模な施設だからこそ、地域に根ざした独自のブランドを構築しやすいといえます。
大切なのは、施設の強みや想いを明確にし、それを継続的に発信していくことです。
Q2:SNSでの情報発信は難しいのでは?
A:SNSは、気軽に施設の日常や雰囲気を伝えることができるツールです。
難しく考える必要はありません。
まずは
- 日々のレクリエーションの様子
- 職員の仕事ぶり
を写真や短い動画で発信することから始めてみましょう。
Q3:ブランディングに費用はかかりますか?
A:ブランディングは、必ずしも多額の費用をかける必要はありません。
例えば、施設のホームページやブログ、SNSでの情報発信は、時間や労力をかければ、比較的安価で始めることができます。
Q4:ブランディングの効果はすぐに出ますか?
A:ブランディングは、すぐに結果が出るものではありません。
しかし、継続的に取り組むことで、施設の認知度が向上します。
中長期的に集客や採用に良い影響を与えます。
Q5:山口県内でブランディングに強い会社は?
A:弊社は、山口県で介護事業者の皆様に寄り添ったブランディング支援を行っております。
360度動画を活用した施設の魅力発信から、ホームページ制作、SNS運用まで、幅広くサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
介護施設のブランディングは、利用者、求職者、そして地域社会から選ばれるための重要な経営戦略です。
この記事で解説したブランディングの基本から実践ステップを参考に、ぜひ貴施設のブランドを確立してみてください。
山口県という地域に根差した強みを活かし、入居者様にも、働くスタッフにも愛される施設を目指しましょう。


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